久慈市街地を流れる北から夏井川、久慈川、長内川この主要3河川が合流し河口部に潟湖・沼・湿地など形成しながら、久慈湾・太平洋に流れ込みます。
市街地を流れる三つの主要河川の流れによって、琥珀や恐竜など古脊椎動物化石を産する久慈層群などの地層を削り取りながら蛇行を繰り返し、形成された平地・湿地が現在の久慈市街地となっています。
昭和40年初めころまでは、木造橋が主流でコンクリート製は数少ない状態でした。
久慈地域は親潮の影響が強く、夏の冷たい海霧「やませ」が陸地に流れ込み「冷夏」となって作物の収穫できない「不作」が古来から繰返されてきました。
さらに季節の変わり目ごとに集中する豪雨が河川の堤防決壊や内水氾濫を引き起こし、いくども市街地浸水の経験にあっていたところです。
県営滝ダムは、長内川水系の久慈市小久慈町に作られたダム、このダムの完成によって長内川の水量調節が可能となり、2016年8月30日夜台風10号による久慈市街地住宅・事業所など2000数百戸の浸水災害でも流量が調整されるなど機能が充分に発揮されたところです。
残念なことに、中心市街地を貫く久慈川の越水や内水氾濫により大浸水災害となりました。
近年の温暖化?の影響か集中豪雨発生の頻度が上がっているような気もします。
東日本大震災は言うまでもなく、2016台風10号など浸水災害も忘れぬよう心したいものです。
*堤高約70m 県営滝ダムから見える市街地光景!
昭和40年10月の久慈市街図~下部の小久慈町川代地区上流部に県営滝ダムが建設されます。2016年台風10号浸水で汚れました。すみません!
0コメント