211123 八戸南部家16代当主・南部光隆氏「琥珀の窓」を見学!

 八戸藩最後のお殿様、第9代藩主「南部信順のぶゆき」より七代目となる「南部光隆」当主が「琥珀の窓」を見学されました。


 前日22日㊊久慈法人会(嵯峨吉彦会長)など4団体共催講演会「八戸藩の歴史と久慈通」終了後、久慈に宿泊され翌23日朝に「琥珀の窓」見学となったものです。


 八戸藩では琥珀採掘が税対象(冥加金)で、国内唯一の産地であり、重要な藩の交易品となっていました。


 盛岡藩主「南部利直」が大阪冬の陣で「徳川家康」に謁見し、南部領「栗の木林」から採掘した「薫陸くんろく」=琥珀を直接献上した古文書記録も残されています。

 八戸駅と市役所間にあった「八戸城跡」からも琥珀が発見されています。貴重な藩の資源として江戸期にも珍重されていました。


 なかなか歴史文献などで扱われない「久慈地方の琥珀」について、採掘等の歴史を知っていただき、対外PRにご協力いただきたいところです。ご見学ありがとうございました!

 久慈層群とくんのこほっぱ跡を記した絵地図や「碁石こはく村」棟梁達の中でも、採掘道具や各種鉄製用具を自ら加工・保守しながら碁石産琥珀などとともに残した「碁石宗一」さん資料を主に、琥珀採掘の様子、歴史など紹介しています。

十六代当主「南部光隆」氏 ご記帳

「琥珀の窓」見学~☎0194-53-5281 

 久慈ステーションホテル(桑畑博社長)へご連絡ください。

著者:三浦忠司 

編集:種市町歴史民俗資料館(酒井久男)

発行:種市町教育委員会(平成7年3月30日)


 薩摩藩主島津重豪の14男・信順のぶゆきが八戸藩8代信真の娘・鶴姫と縁組み9代当主となります。


 その子栄信が10代当主、その妻・麻子(盛岡藩14代南部利剛・娘)が11代当主~ここまでは「御九代集 全」や「八戸藩士一覧」(酒井久男編集、種市町立図書館発行)に記されています。



*22日の講演会で南部光隆氏は、

○南部家の発祥

○甲斐の国波木井南部一族

○津軽藩の独立

○九戸政実の乱・関ヶ原

○八戸藩の誕生

○2代南部直政の時代

○最後の藩主南部信順と戊辰戦争

○戊辰戦争の終結~まで順に述べられ、

11代当主・麻子以降の系図も示されました。


 12代利克氏、13代信克氏、14代直敬氏と続き、現在は15代匡慶氏・16代光隆氏が共同で八戸藩当主を務められております。

*参考:2018年4月24日 デーリー東北紙 文化欄掲載記事


 現在は、東京タワー側「金地院」に眠る八戸藩·盛岡藩·七戸藩南部氏ご先祖の墓地管理維持に苦心されているとお聴きします。

北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。