久慈層群・種市層群で「メタセコイア」の明確な花粉や化石現物が発見されていないようですが、野田層群港層(約6300万年~3800万年前くらい)からは、東京学芸大学附属国際中等教育学校・堀内順治博士により化石が報告されています。
大唐の倉北側凝灰岩層中の火山灰分析で約63.4±0.9ma=フィッショントラック法(horiuchi&Uemura,2017)すなわち恐竜など「生物大量絶滅」の約6550万年前にかなり近い年代のようです。
これは、港層のどの部分かによって野田層群港層が白亜紀と直接境界を接しているのか?というような課題も出てきます。
港層より新しい久喜層は連続せず空白の時代があり、その間が500万年なのか1000万年なのか今後調査されれば次第に明らかになってくるでしょう。
堀内博士の未発表の調査成果の中には日本初・アジア初もあると言います!
この調査研究は、東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒さんにより、近年日本古生物学会年会の高校生ポスターセッションとしても発表されています。
参考:日本古生物学会2016年年会「HP3~暁新世野田層群港層立樹幹化石の解剖学的分類と古環境研究」~田千佳・平野真梨奈・原田伊織さん~素晴らしいですね!
※※※π※※※※※※※※※※※※※※※※※π※※※※
真ん中が野田層群港層「大唐の倉」北側?メタセコイア化石!
☆岩手県立博物館第77回地質観察会資料より(部分)
0コメント