221223 長内琥珀工房遺跡紹介版を移設更新!R45長内「もしもしピット」

 R45久慈バイパス長内トンネル手前に設置されていた古代琥珀工房趾紹介看板、事情により移設の必要があり、移転候補地選定や紹介内容更新を進めてきましたが、この程ほくとう㈱久慈営業所さん側の「もしもしピット」脇・㈱正栄さん所有地への移設・情報更新が完了しました。


 久慈市地域コミュニティー助成事業を活用、久慈市担当部所、日本琥珀研究会の協力、くんのこほっぱ愛好会が主管し、北三陸ジオパーク推進連絡会を事業主体として移設更新を進めてきたところです。


 完成を記念して23日㈮13:30より簡潔なセレモニーを開催しお披露目といたします。

 「もしもしピット」は国道45号利用者の便宜を図るために設置されていますので、駐停車スペースが限られます。23日午後のお披露目後、ゆっくりご覧ください。


 久慈産琥珀は東日本を中心とする縄文遺跡や大和王権~古墳時代の遺跡から出土するなど太古の時代から威信財的な貴石として装身具や古墳の副葬品などに使われてきました。


 いわゆる「蝦夷征伐」以前から、出雲や畿内など有力勢力のもとに運ばれる交易が成立していました。近くの奈良平安時代・中長内遺跡や平沢Ⅰ遺跡などからは、大量の琥珀破片、玉未完成品が発見されています。この丘陵一帯や小久慈地区など久慈層群琥珀埋蔵地にあり、玉ノ脇や二子、大尻など海と繋がり、蛇行する久慈川・長内川湿地帯を避け、なお且つ敵を発見しやすい丘陵上が絶好の拠点とされたようです。


 海側も含め丘陵一帯には多くの縄文~古代遺跡があり、太古の時代から久慈川・長内川・夏井川沿いの河成段丘・海成段丘は人々の居住域として利用されてきたと言えます。


 久慈市から野田村にかけて弧形に走る白亜紀後期「久慈層群」~洋野町海岸部の「種市層群」は琥珀を産する国内でも貴重な地質・地層です。紹介板内の「くんのこほっぱ今昔絵地図」でご確認ください!

Googleマップ部分図を元に加筆・作成  221222©shima

北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。