去年11月23日釜石観光ガイド会の皆さんの久慈・野田ジオツァーで久慈市歴史民俗資料室など案内しましたので、その後かつて松方五郎の常盤商会や西山弥太郎氏の川崎製鉄・砂鉄採取場所だった「小久慈元山」を久しぶりに確認してきました。
平成年代に地元小久慈町文化財保存会が建てた標柱などがあり、周辺では硅石採掘・砂利採掘など操業中のようです。
常盤商会の「白山角炉」や砂鉄を筒状のトンネルで落下させたオアシュウート(over/
oa shootか?)設置場所など現状確認できませんが、鉱山事務所跡などは推定可能でした!
遠くに牛島と麦生厳島が見える!
馬内・根井方向
水無海成段丘を東の県営滝ダム方向に進む。
貯水池か?小久慈文化財保存会
平面に出るGPSに「けいせき」の表示~稼行中!
砂鉄を含む砂岩層の~。
常盤商会製鉄炉第1次~第5次推移
「みちのくの砂鉄 今いずこ」田村栄一郎著~聴き取りを元に図面作成!
県道へ下る。
プラント脇を抜けて県道に!
宮城建設㈱の砕石プラント。常盤商会の旧久慈鉱山事務所は、この辺りだったようです。
赤松の下に常盤商会・松方五郎社長が建立した稲荷神社祠ほこらが見える。
大型ダンプの通行路で立ち入りは出来ません!
常盤商会第一次工場「白山角炉」は右手ブルーの建物の後ろ辺りか?
地質調査図「陸中関」図副の部分より作成 230129©shima
Manai Fault 正しくはMauchi F.です!
第4紀Pleistocene更新世・水無層(海成段丘水無面=約220m~270m)の海綿砂鉄を元山から採取し、大正7年から常盤商会が昭和12年頃から川崎製鉄が操業、久慈地方の近代製鉄産業興隆時代を築きました。
元山砂鉄の減少に備え、洋野町大野地区でも砂鉄原料確保に努めました。
例えば:大野金ヶ沢海綿砂鉄採掘場など
常盤商会第1次製鉄炉(みちのくの砂鉄今いずこ)
☝常盤商会第5次製鉄炉か?(みちのくの砂鉄今いずこ)
常盤商会による製鉄炉を引継いだ形の川崎造船所久慈製鉄所、昭和12年久慈地方の砂鉄精錬進出を決定、その後自前の製鉄工場を建設する。~みちのくの砂鉄今いずこ
往時の川崎製鉄久慈工場(北三陸ヒストリアおよび久慈市観光交流課提供資料・2021年)
川崎製鉄久慈工場300トン回転炉の炉壁
久慈市歴史民俗資料室(旧長内中)玄関~221122@shima
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