先月6月3日(土) 久慈市情報交流センターYOMUINOSU 1階 多目的室を会場に、アンモナイトレプリカ作りや三陸ジオパークVR映像視聴体験・絵本読み聞かせなど、図書館を活用した調べる学習の一環でサイエンス体験が行われました。
北三陸ジオガイドクラブの金久ガイド、小屋畑ガイドが三陸ジオパーク北部ブロックの県北広域振興局産業振興室、久慈市商工観光課の皆さんと協力・企画したイベントです。
北三陸久慈地域では、野田村十府ヶ浦や米田海岸、久慈市元木沢、洋野町海岸部の種市層群から白亜紀のアンモナイトが数十点発見されています。ただ、これらの化石は個人蔵だったり大学所有・教育機関所蔵などバラバラで、アンモナイト以外も含めた久慈地域発見・古生物化石概況把握も望まれています。
かつて国鉄八戸線建設時のイノセラムス化石や約1mに及ぶコンボウガキなど国内でも貴重・希少な化石も発見されています。足もとの大地・私たちの住む地域から学べることって、たくさんありますね!
久慈市公報 7月1日号掲載
三輪一雄作・絵
アンモナイトと
オウムガイ
オウムガイ、アンモナイト、イカ、タコ
たくさんのふしぎ傑作集「石の中のうずまきアンモナイト」三輪一雄 文・絵 福音館書店
石の中のうずまきアンモナイト
世界各地で10,000種類以上のアンモナイトが発見されているようですが、ここに紹介されているだけでも、いろんな形があってすごいな! 石の中のうずまきアンモナイト
デカいものから小さなものまで! 石の中のうずまきアンモナイト
石の中のうずまきアンモナイト 福音館書店
1995年観察会資料~昭和23年アイオン台風通過の後、野田村米田海岸で見つかったアンモナイト化石 230722@shima
久慈市元木沢、野田村米田海岸、旧種市町で発見されたアンモナイト。種市町でも数多く発見されているようです。いずれも白亜紀後期の時代ですが、種類・学名・保管状況とか分からないことだらけですね! 230722@shima
久慈層群(白亜紀後期)から発見された殻長約1mあまりのコンボウガキ!
161115@shima
久慈地域ではアンモナイトも発見されていますが、他にとても珍しい「カキ」化石が見つかっています。
それは~上の写真👆 泥岩質の堆積土に埋まったコンボウガキ化石です!
国内では北海道、福島、岩手久慈の3例のみが確認されている不思議な形ですね!泥の中で生きるため、上へ上へと殻を伸ばした結果およそ1m位の長さまで伸びたようです。
久慈市内 161115@shima
久慈のコンボウガキ~国立科学博物館 日本館3Fに展示!
この化石の周りには、岩泉・田野畑の海岸で発見された化石も展示されています。 151129@shima
👆一番左は、大会基調講演の真鍋真・ 国立科学博物館副館長、右から2番目は日本ジオパーク委員会・宮原育子副委員長(宮城学院女子大学教授)~2022年10月 web聴講
2022年7月オープンした石川県立図書館の開館特別展「絵本でたどる ながいながい進化のはなし」(監修:国立科学博物館・真鍋真副館長)~日本ジオパーク全国大会・白山手取川大会 真鍋真先生基調講演で紹介~2022年10月 オンライン
恐竜博士・真鍋真先生は、この基調講演の中で、いろいろな絵本や図鑑、恐竜本を紹介してましたね!「とりになったきょうりゅうのはなし」改訂版:大島英太郎さく 福音館書店
小学3年 国語の教科書(上)「鳥になったきょうりゅうの話」大島英太郎作:光村図書出版
「とりになったきょうりゅうのはなし」
「とりになったきょうりゅうのはなし」
小学館~LIVE恐竜
「わたしはみんなのおばあちゃん」ジョナサン・トゥイート作 岩波書店:2018
などなど進化の話、白山で見つかった恐竜の話、古生物からたどる進化と絶滅の過程に比べても、現代の私たちの生きる社会で動植物など生物絶滅の速度が速すぎることを、世界中の研究者が指摘していると話されていました。
ジオパークを通して、各種ジオ(岩石・地質)サイトや歴史文化・自然環境サイトを保全しながら、持続可能な社会を皆でつくっていければいいですね!
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