系統樹マンダラ(カメ編)完成しました!

 1週間ほど前、アカデミスト㈱さんのクラウドファンディングにより資金調達の系統樹マンダラ(カメ編)Testudines Family Tree mandala が完成し、特大ポスター送付を受けました。


 「進化の系統樹の法則に従い動物を配置したもの。ひとつの共通祖先から、現在の地球上に生きる多様な生きものへの進化の繋がりを一枚の絵で表現。いま最も信頼できる進化生物学の成果を反映した学術的にも価値の高い系統樹」ということです。


 表は「~約2.4奥年前から現在までに、いま地球上に約300種が生息しているカメがどのように進化したかを示している。」

 裏は「カメにまつわる進化の過程と、信頼できる分類の成果をコンパクトに解説。『カメとは何か』 最新の研究成果をもとに、甲羅に刻まれた2.4億年のカメの進化を探る。」


 北三陸久慈市の特産~約9000万年前の久慈層群玉川層などから産する国内唯一の埋蔵量を誇り、だからこそ宝飾加工可能な大地の仕組み、日本列島に残された白亜紀後期の地層中で唯一北三陸の久慈層群中に多量の琥珀が含有され、堆積以後の日本列島の地殻変動、火山活動による消滅を逃れた「奇跡の地層・奇跡の琥珀」とも言えます。


 日本国内では、炭田地帯の石炭採掘に付随して産出することがありますが、それはあくまでもおまけで常時採掘し宝石加工するほどの産出量を伴いません。また、銚子犬吠埼や宮古市日出島の前期白亜紀層よりも散見されますが、ほとんど希少量と言っていい発見です。


 この久慈層群の琥珀の中から「虫入り琥珀」が発見されることは江戸時代の記録の中にも見られましたが、久慈地域で琥珀採掘加工の2社が昭和50年代末に操業を始めて以降「虫入り」の発見が相次ぎました。


 また、周辺の野田村や旧種市町・久慈市内の海岸部では、既に魚竜類の化石も発見されていました。久慈市小久慈町の久慈琥珀博物館近く、大沢田川流域では脊椎動物、恐竜類化石の発見が近年見られるようになり、2008年には久慈琥珀さんの「琥珀採掘体験場」内でカメ類「アドクス」化石が、元琥珀博物館館長 佐々木和久氏により発見されました。


 このアドクスの鑑定を早稲田大学 平山廉教授に依頼したことを契機に、平山教授が国内大学教授、研究機関研究者、博物館の研究者、大学生・高校生などなど混成の通称「平山調査団」を組織し、手弁当で2012年から毎年春夏の2回、これまで計13次の発掘調査を行ってきました。

 その調査で、翼竜、小型肉食恐竜、竜脚類、水棲爬虫類、カメ類のアドクスなどなど白亜紀後期の日本初あるいはアジア初など多くの発掘成果を示し、2017年10月には「久慈層群調査成果」を第148回「化石研究会久慈公開例会」で発表し、久慈市民、岩手県民の皆さんに還元してまいりました。


 2008年発見のカメ類「アドクス」化石はアジアで3番目の発見、しかも新種であり、その後も2017年夏、2018年6月と発見が相次ぎ、まだまだ埋もれた仲間が沢山いるようです。


 当方は素人なんですが、約2億4千万年前の化石が世界最古と言います、爬虫類とどこで分岐したのか、もともと陸生から水中に進出?いやその逆?


 曲頸類という首を横に曲げて隠す類。普通の伸び縮で隠す潜頸類、新潜頸類?、亀甲紋でおなじみのカメとのっぺら甲羅のカメ、甲羅などに突起物や棘を持つもの~~手足が完全にヒレと化したウミガメ科、オサガメ科、プロトステガ科など多様多彩というほかありません。


 約300種の現生カメ類を分子系統専門の長谷川先生が監修、イラストは大学教授・画家で古生物画で有名な小田隆先生、アートデレクトは木村裕二さん、そして総監修は古生物学者で国際的にもカメ類研究者として有名な平山廉教授です。

 このマンダラ系統樹、後日販売可能となるんじゃ~?と勝手に考えてます。(笑)

 北三陸では入手不可能な系統図マンダラ(カメ類)を写真で紹介しときます!

*左は小田隆先生の古生物画ハガキ3枚と完成した系統樹マンダラ~カメ類

 

*大人の科学バー@kagakubarKIWI

【限定発売中!】神保町ヴンダーカンマー会場にて、系統樹マンダラ【カメ編】刊行記念Tシャツを限定発売中。生地:セージブルー、プリント:黒色。サイズは、S/M/L。本日7月

19日は11時〜18時オープン。場所:奥野かるた店。#神保町WK #系統樹 #系統樹マンダラ #小田隆 #平山廉 #カメはいいぞ #科学バー


北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。