191023 田野畑村羅賀~明戸~机浜ジオサイト巡り

 10月23日 Dr.コース在籍の原田さんにお願いし、いわて復興応援隊 町田・田高両隊員とともに田野畑村宮古層群ジオサイト調査・確認に同行しました。


 台風19号災害で、田野畑村沿岸を南北に走る県道44号線が土砂崩れ、路肩崩れなどで通行止めの部分があり、島越やハイぺ海岸には入れませんでした。


 23日午前は快晴なのに波が高く海は荒れ模様、平井賀や羅賀の海岸に入れず残念でした!


 前期白亜紀 宮古層群の地層、岩石などを確認しながら机浜に向かったけれど、弁天崎手前で県道の路肩崩れ~通行止め!迂回して国道R45、尾肝要地区から新開設の村道で段丘の尾根を海に向かって走り、北山崎から南下~机浜手前のトンネルを抜けた途端に出口の向こう進行方向が路肩崩れでした!ヒヤ汗~~!

 

 机浜の駐車場から浜へ行く小沢に架かる道路も沢の両岸が水流で抉られ路肩崩れ状態~村内あちこちで道路が寸断されたり通行止めとなっていました! 


 机浜番屋では、三陸ジオパークや潮風トレイルなどの活動を担っている「NPO体験村たのはたNW」のメンバーと顔合わせしましたが、観光ルートの寸断・通行止めで業務対応など厳しい展開が想像されることから、早々に現場を引き上げました。


 23日当日は、明戸海岸南北や震災遺構確認~運休中の三陸鉄道田野畑駅で持参の弁当を広げ、午後はぐるりとR45経由迂回、机浜番屋群一帯確認~再度田野畑駅で休憩後、羅賀漁港で地層、岩石、化石などを確認、羅賀荘泊まりの原田氏と別れ、暗くなるころ久慈帰着となりました。


 台風から10日後でも、岩手県沿岸各地は交通網の遮断が少なくない地域で続いていました。

 今日11月5日㈫正午から「県道44号線の通行止めなど交通規制全面解除」と田野畑村さんの正式発表がありました。


 これで、田野畑村沿岸南部の島越地区から羅賀~平井賀~明戸~机浜~北山崎~普代村黒崎の「観光動脈」が復活となったわけですが、それにしても三陸鉄道久慈~田老間・宮古~釜石間、JR八戸線岩手県部分の復旧見通しの目途がつかない~という大ピンチです! 


 2011年3月東日本大震災・2016年8月台風10号災害・2019年10月台風19号災害のトリプルパンチ!


 2018年に復旧全線再開した「リアス線」が寸断されていることは、三陸沿岸観光にとって「動脈」がストップしていることと同じ状態です!


 出来るだけ早期にリアス線各エリアの復旧計画が定まり・公表されるよう、三陸ジオパークエリア住民は期待するところです!

田野畑村明戸海岸

明戸川左岸の県道44号~弁天崎・机浜・北山崎方向

明戸川左岸で発見~鹿のpoo!

対岸には明戸震災遺構があります!

明戸川川口に素晴らしい一木!持ち帰りたかった!

天気は良いのに、海は荒れ荒れ?

県道44号~弁天崎の手前です!

 平井賀漁港宮古層群の化石群!国立科学博物館3F 日本館に田野畑や茂師海岸の化石が展示されています!

陸化後も雨風にさらされ複雑な模様!

宮古層群化石密集層(この確認調査は田野畑村さん始め関係先通知済です!)

宮古層群~ハイぺ海岸の不整合~羅賀層と腰廻層の間に地層が欠落している!

資料:岩手県立博物館 大石雅之 学芸部長(2013年)より

平井賀漁港~防潮堤の外は白波!

 机浜入口~左上に駐車場、右手を下ると机浜番屋群、入口の沢に架かる道路が大きく崩れています! この細いコンクリ流水口の上部掲載物が軽微なものなら、増水や流木があってもオーバーフロー程度だったのでしょう。

 普段は枯れ川みたいな細流小河川でも、豪雨・台風時には水流も滞り、土石流~草木流木などを堰き止める結果となったようです。

 


 普段は細い沢なんですが、台風19号の大豪雨~出水が集中してこの結果です!

 左手は県道44号線羅賀方向~右手~机集落への村道(奥方向)


幸いにも番屋群は、多少の浸水はあったか~無事?でした。

運休中~三陸鉄道田野畑駅前


ここまでは津波遡上波が到達するんですね!


北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。