11月12日 日本ジオパーク委員会による三陸ジオパーク再認定審査が始まりました。
2013年認定登録の三陸ジオパークは、4年ごとの再認定審査~前回2017年実施で、ジオパーク全体統括の弱さやジオパークエリア内住民にジオパーク啓発が進んでいないなどの指摘を受け「2年間の条件付き再認定」となりました。
今回の再認定審査では、指摘事項の改善が進められているかなどを中心に現地確認が行われています。
審査委員は、日本ジオパーク委員会委員長の中田先生、調査運営部会の山口さん、山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク・ジオパーク専門委員の郡山さん3名です。
12日は、浄土ヶ浜視察のあと会場の「浄土ヶ浜パークホテル」で首長ヒアリング、北部・中部のジオパーク関係者ヒアリングがおこなわれました。
北部ブロックの構成団体として北三陸ジオパーク推進連絡会・梶田会長、黒沼事務局長、また洋野町の阿部理事·野田村の吉田理事、北三陸認定ジオガイドクラブより代表・島川と金久ガイド、普代村ジオパーク担当課の前川主査(認定ジオパークガイド)が出席し、北部ブロック関係者が一堂に会した場で、審査委員からのヒアリングに応えました。
再審査は、この後会場を移して13日山田~釜石、14日三陸鉄道・大船渡~陸前高田、南部ブロックヒアリング、審査講評と続き終了の予定です!
12日朝から「天草御所浦ジオパーク」の20年3月日本ジオパーク認定返上意向(熊本日日新聞)など賑やかなニュースが流れましたが、これは個々のジオパークの考え方次第だと思います。
数字で捉えるなら3自治体が10年間で1億強の投資~費用対効果はと考えるかもしれませんが、ジオパークは「儲かるから」やる事業じゃあないんです。
ジオパークになったから人がどんどん来て即観光施設や地域産業が儲かるという制度じゃあないのです。
ジオパークエリアの大地の仕組み~成立ちなど地球科学的視点で把握し、地上に育つ動植物・生態環境・人間の作ってきた文化・歴史などを理解し、持続可能な地域エリア~持続可能な社会を作ってゆこうとする地域再認識·活性化運動と私は考えています。
天草の場合、3市町で10年間に1億円強を投資しているとか?、これに見合う交流人口の増加が見込めない~返上意向といいます。1年に約1000万円強、2~3人がジオパークに関係すれば、その人件費で消えてしまいます。(新聞の伝えない諸事情もあるかと思います!)
しかし、世界遺産でも、日本遺産でも、国立公園でも、トレイルロードでも、或いはエコパ-クであっても、自助努力なしには千客万来とはならないことでしょう‼
今、地方は少子高齢化、過疎化の波に揉まれています。2011年東北太平洋沖地震による大津波で壊滅的な被害を受けた三陸は、ジオパークを通して震災の経験と教訓を世界に伝えながら、地域をジオで活性化してゆくという皆さんの想いを具現化してゆきたいところです。
経済合理性の高い公的事業の活用(?)~と同時に、2011年東日本大震災、2016年·2019年台風災害にも負けない~三陸ジオパークエリアの連携を密にしながら地域の皆さんが誇りに思う未来を共に作って行きたいものです!
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