200121 岩泉町三陸ジオパーク研修会①~郡山鈴夏・山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク専門員が講演!

 2020年(令和2年)早々の岩泉町ジオパーク研修会~昨年11月「三陸ジオパーク」の再認定現地審査員を務めた山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク・郡山鈴夏ジオパーク専門員の講演がおこなわれ、久慈や地元岩泉、田野畑、宮古、山田、気仙など約50人参加で盛況な研修会となりました。(主催:岩泉町三陸ジオパーク推進協議会~佐々木保美会長)


 講師の郡山さんは岩手出身、茨城大学~兵庫県立大学大学院を経て、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークの専門員となり、地質やSDGs(持続可能な開発目標)などの他ジオパークの普及啓発、山陰海岸ジオパークの世界ジオパーク再認定に向けた業務など、2017年のイェローから翌2018年晴れて「ユネスコ世界ジオパーク」再認定に至る経過等率直に語っていただきました。


 約1時間の講演後は、出席者からの質問が数多くあり、一つ一つ答えながら、ジオパークの進め方など的確なアドバイスをいただきました。


 当初ジオパークは、地域振興のための「地質公園」的な考え方だったのですが、ユネスコの正式プログラムとなったことで、「持続可能なジオパークエリア」~持続可能な社会・地球社会に貢献してゆこうとする意志が明確になった経緯など、日本ジオパークの先端を行くエリアで活躍する人材からの指摘は、三陸ジオパークの2019年12月再認定から4年後「三陸ジオパーク」の理想的な姿が想像され、リアスの地形の如く「山あり谷あり、地震津波あり!」~それでも三陸で生きてゆこうとする私たちの「宝物」を、どんどん発掘し共有・連携を進め、外部への情報発信に努めながら、三陸らしいジオツーリズムを活用した地域の持続可能な仕組みを共に作ってゆければと思います。

山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク 郡山鈴夏・ジオパーク専門員~奥州市前沢区出身! 

 講演1時間、質疑応答1時間でしたが限られた時間でてきぱきと答えていただきました。

 惜しむらくは、もう少し意見交換の時間が欲しかったと個人的には思います。

 初めての?三陸ジオ講演なので、次の機会にでもお願いしたいですね!

 *郡山鈴夏氏の講演レジュメより抜粋掲載


 毎度のことながら、最後の「~覚悟があるか。」には、ドキリとさせられます。


 山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク推進協議会には、独自採用の3名を始め構成3県エリアの3市3町から職員派遣があり約10名がジオパーク推進に当たっているようです。


 印象的だったのは事務局の役割「ジオパークを推進するのは住民が主体~事務局は、それを繋ぎ支援する役割です!」と言うことでした。


 ジオパークエリア全般をカバーする強力な組織があれば、その組織のトップダウンで進めれば全てうまくゆく?かも知れませんが、主役はジオパークエリア住民・ジオ関係者、常に意見交換しながら意向を踏まえ、ジオパークで広域エリアを繋ぐことを心掛けているようです。(続く)