200418 玉川層カキ化石礁を確認~野田村泉沢川

 4月18日曇天荒れ模様の天気でしたが、野田村沢山川方面への登坂から泉沢川に入り川面を見回す。

 

 川渕に何やら白っぽい破片を見つける。確認したらカキ殻、辺りの砂泥岩上のゴロタ石をどかしてみたらカキ殻を相当数発見、上流へ遡行し右岸の砂泥岩層にカキ化石礁堆積を確認できたところです!

 この化石礁は、白亜紀後期約9000万年前一帯が浅海環境だったことを示します!


 玉川漁港・古館公園下の川口にカキ礁の化石堆積がありますが、泉沢川流域のカキ礁は昭和50年代に確認の伝承があり、今回偶然にも再確認できました!


 この玉川層(久慈層群)逆クの字型に野田村玉川〜泉沢〜明内〜久慈市宇部町~小久慈町~大川目町~夏井町方向に堆積層が残存しています!


 久慈市内陸部では、砂泥層中に長さ1m以上の「コンボストレア・コンボ」という細長い古代牡蠣も見つかっていますが、今回確認のカキ(現生カキの何倍もの大きさ=時として30cm以上もあり)も久慈層群に沿って堆積していると推測されます。

 この堆積層は約9000万年前当時、玉川層の当該部分が浅海や河口域にあったことを示します!カキ化石礁形成当時の自然環境を示すもので、現状保存が望ましいところです!

 流れの中に大きなカキ化石塊~右岸の砂泥壁から削られ流されたようです!

 右岸の砂泥岩(凝灰岩含むか?)壁に堆積しているカキ化石、水流や地層の緩みで徐々に崩落する。

 脇の細支流にも殻化石がありました!北部北上は「ゴマ煎餅」岩が多いですね!

*このカキは殻長30cm位になるんでしょうか?欠損なんで断定できませんが、小振りですね!

👆 砂岩混じりの泥岩中で上に殻を伸ばしながら生存したと言われます!

  16年11月久慈市内確認~「Konbostorea Konbo=コンボウガキ」です。

 *久慈標本は国立科学博物館•日本館3F展示!(ただ今COVID-19で休館中)

 *館内展示をwebサイトで特別公開!

  ~戦後初めて発見された竜脚類恐竜「モシリュウ」大腿骨化石の上部に展示されてます!

 (https://my.matterport.com/show/?m=i7hrHfp7VE2&sr=1.87,1.48&ss=137 )








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