台風12号の熱帯低気圧化や大陸の高気圧·秋冷前線の影響で長雨が続きましたね、昨夕から小止みの雨が今日もぶり返しです。
午後からR45号を南下、三陸鉄道島越駅からUタ∼ン、海岸線を北上して夕方久慈に戻ったところです。
島越駅広場入口には、鉄分で色づいたチャート層がモニュメントみたいに整えられていました。
このチャートは、はるか遠洋から運ばれたガラス質の珪藻や放散虫などに、大気中のチリや泥などが混じり石化し、陸側に付加されたものです。
震災前から、この板状だったり褶曲する不思議な地層は何故?と思っていたんですが、ジオパークに関わって少しは理解が進みました。
島越駅の海沿い道路や駅広場入口、松前沢など川筋に層をなし、折曲がった褶曲もよく見られます。
灰白色が多いのですが、石英質の目立つ部分、風化·白化している部分や珪質泥岩など鉄分により赤茶けた物も見られます。
今日は海も白波ワンサカの大荒れ、高波を気にしながらハイペ海岸も観察してきました。
三陸鉄道島越駅入口のチャートのモニュメント⁉ 珪質泥岩の鉄分が強かったか、周囲・上方から浸みこんだのかな赤茶けています。
三陸ジオパーク北部北上山地を造る付加体、一口説明でもあれば素晴らしいな!
白っぽい部分は、熱水の影響?あるいは、上方から水の流れがあって白化したんでしょうか面白いですね。
中身は白いんです(笑)
高台から島越駅~海を臨む、東日本大震災前~右手海端には民宿や商店、事業所・民家がありました!
島越川沿いのチャート層、幾重にも重なっています!灰色の部分は泥岩(珪質泥岩)
この日は雨が続き、絶え間なく堆積岩が洗われていました。長い歳月この繰返しで風化・白化し、次第にボロボロになってゆくのでしょう!
陸に付加される際、途中で折れ曲がった(褶曲)ようです!
シームレス地質図の田野畑村島越周辺と北側のハイぺ海岸他~海岸部のブルーは前期白亜紀宮古層群の地層、黄褐色はジュラ紀(前期白亜紀)付加体のチャート、グレーはチャートや泥岩、珪質泥岩・砂岩などの混在層となっています。
島越から北の海岸を観察して、気がつけば薄暮れと大荒れの波が迫り、暗やみとなる前に引き揚げました!~ハイぺ海岸 9月27日夕
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