210309 「琥珀の大地に学ぶ」ジオ研修&交流ツァー②

 3月9日実施、三陸ジオパーク北部ブロック会議他主催:ジオ研修&交流ツァーで紹介しきれなかった場所を掲載し、当日の様子をお知らせします。


 今回はジオ研修と交流ツァーが一緒で観察場所が多くなり、参加の皆さんには消化不良の部分があったかもしれません。


 現場を観ながら地理地形・地学的なレクチャーを聴き、ジオパーク的なストックを増やし、疑問点や自分でもっと知りたいことを明らかにして前に進むことと、自身の琥珀ストーリーを育てて欲しい~そんな思いで案内させていただきました。(笑)

 琥珀を産する久慈層群/種市層群 

 ©国土地理院シームレス地質図V2₋shima

 「琥珀の大地に学ぶ」ジオ研修&交流ツァ−コース ©GSI Maps₋shima

 南部藩成立前、久慈地域を領有した久慈氏の祈祷所~山口八幡神社、八戸藩成立以後は久慈氏傍系・摂待氏により手厚い保護を受けたという!


 境内には、八戸藩士・摂待宗碩の「一字一石塔」が建立されている。


 久慈氏・摂待氏菩提寺の「慈光寺」一字一石塔や近くの「伝摂待屋敷跡」と共に往古の久慈地方史を構成する史跡となっている。


 写真©九戸歴史民俗の会発行「北三陸の歴史探訪」より

 神社西手、田子内川袂たもとの山口八幡林標柱!この坂道で馬の踏んだ岩から琥珀が見つかったこともあるという! ©町田

 社殿右手前に「一字一石塔」。 ©町田

 赤川の橋を渡り動物霊園入口に標柱!  ©shima

 寛政2年(1790)久慈を訪ねた高山彦九郎は、小久慈日陰赤川の「くんのこ山」坑道に入り琥珀の産状を見分、その様子を「北行日記」に詳しく記している! ©shima

 盛岡藩野田通り代官所が置かれた久慈市宇部町では、滝の沢や地京沢、キツネ畑などで琥珀が採掘された。 ©町田

 滝の沢集落手作りの「屋号案内板」~楽しい集落活動ですね! ©町田

 玉川土内ジオパーク案内板で周辺の琥珀やカキ化石、アンモナイト産出の様子や久慈層群が太平洋・十府ヶ浦に走行する事もわかります。

 

 R45国道から海岸側にあるおよそ17~18層の「津波堆積物層序」も紹介、白っぽい十和田中掫ちゅうせり火山灰(約5400年前)堆積も確認された7000年間以上に及ぶ層序!


 左は西陽を受ける久慈層群国丹層。©町田

 ©くんのこほっぱ愛好会₋久慈市地域コミュニティ振興事業助成


*3月異動で久慈市観光交流課~久松課長•中村係長が勤務替えとなりました。北部ブロックでのジオパーク推進にご尽力いただき感謝申上げます。


 さて、桜や木蓮、レンギョウ、スイセン、スミレ、カタクリなどなど百花繚乱~山笑う🌳節となりました!


 新型インフル「第4波?」の囁(ささや)かれる令和3年度春ですが、今年度も北三陸エリアでのジオパーク推進~ご協力方よろしくお願いいたします!

北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。