180516 北三陸認定ジオガイドクラブ~現地確認2日目

 二日目のジオサイト・ポイント確認は、16日午後から琥珀採掘場跡=くんのこほっぱ遺構の数多く残されている久慈市枝成沢の碁石地区、そして久慈渓流~主に山口発電所や取水口周辺を中心に見て廻った。


 はるか遠洋からプレート運動により海山・火山活動の証しが大陸側に付加され、のちの地殻変動で石灰岩体が垂直に立ち上がったり(鏡岩・屏風岩・不動岩など)石灰岩下にある三畳紀後期の熔岩=玄武岩は時として海中に放出され「枕状溶岩」となり、海洋由来の緑色岩も周辺で観察できる。


 枕状溶岩は、繋集落手前の沢山川支流付近および茅森集落端れで観察できる。

 しかしR281号からは距離があり、道路開削で削られて明瞭な形を表していない。

かつてはR281号間近で観察できたのが道路工事などで、コンクリと防護壁などに覆われてしまったのかもしれない?

 いずれにしても「三陸ジオパークガイドブック」では久慈市長内川支流~「川又川」流域の「枕状溶岩」が代表的な観察地として紹介されている。


 久慈渓流鏡岩周辺域を確認した時点で15:40~今日の残り時間90分余りとなり、最後に「枕状溶岩」が流域に幅広く展開する長内川支流「川又川」に入りました。


 一昨年台風10号水災害からの復旧工事中で狭い路肩を徐行しながら現地到達。


 屹立する「ジョーズ」岩にご対面、この上流「いたこばし」上手に久慈市ジオガイドブック掲載の「モデル」枕状溶岩がある。

 メンバーは枕状溶岩、周囲の岩の形状、過去の道路工事による開削面など確認、あっちにも、こっちにも~と感嘆しきりだった。


 15日·16日二日間のジオサイト・ポイント確認から後日の「ふり返り」WSを実施して、学びの過不足確認やジオトレック行程を検討してゆきます。


 北三陸認定ジオガイドクラブの出だしの状況で、こんな風に動き始めました。

碁石こはく村 案内板~くんのこほっぱ愛好会を主とする民間団体が久慈市の助成を受けて製作。

*久慈市枝成沢 碁石集落の「くんのこほっぱ=琥珀採掘場」遺構。

 遺構は、ほぼ全てが個人所有の私有地で、許可なく立入り現状変更すると~警察署等に通報される場合があります。

久慈渓流鏡岩~真ん中の小田観螢歌碑、左に新設のジオパーク案内板

*代表的な「枕状溶岩」は久慈市山根町の川又川流域にあり。どうでしょう!

*無事だった小久慈焼陶製の龍頭口 ❗

*午前中から気温も上昇、鏡岩園地の帰路、若いシマシマがご登場、最初は「バキバキ」な左右左右と枯れ枝のごとく固まってwow~動き出したらいつもの蛇姿~少々色濃いめの若シマでした!

*久慈渓流旧山口発電所取水口周辺の緑色岩

*旧山口発電所取水口堰堤

*久慈市の「大地と自然のガイドブック久慈」=通称「ジオガイドブック」掲載~山根町長内川支流~川又川流域の「枕状溶岩」モデル。

*川又川左岸の典型的な枕状溶岩~水流に揉まれ「ジョーズ」岩の風貌となる。

 5月16日のジオサイト・ポイント確認は、ここでタイムリミット、また後日続行します。


*今年度より「北三陸認定ジオガイドクラブ」として活動を始めました。

 三陸ジオパーク関係者皆さんのご支援、よろしくお願い致します。

北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。