240211 内間木洞~暖冬の氷筍観察会!

 2月11日(祝・日)内間木洞氷筍観察会が開催され、駐車場所が手狭になるほど各地からの参加者でにぎわいました。


 残念なことに2月になって日中最高気温10℃~15℃を記録するなど、明らかな暖冬です!去年は氷点下10℃が続いたのに、今年は、まだ最低気温ー10℃にならない日々が続きます。


 この影響で、洞内の氷筍も例年の半分ほどの高さ60㎝ほどで、凍って溶けての繰返しで丸みを帯びた型でした!これはこれで可愛らしいものですね!


 内間木洞は、久慈市山形町小国地域の内間木地区にあり、遠島山(標高1263m)や天神森(1207m)で分断された安家石灰岩地帯の西列部分に当たります。


 昭和41年(1966)「内間木洞及び洞内動物群」は岩手県天然記念物指定されています。

 もちろん「三陸ジオパーク」のジオサイトでもあり、洞窟の総延長は6,350m+αと現在も調査継続中で岩泉町の安家洞(総延長23,702m)には及びませんが、全国第5位の規模を誇ります。~平成26年(2014)内間木洞調査委員会資料


 氷筍観察会は内間木洞の入口近くだけ公開ですが、夏の(7月頃)一般公開では、氷筍の見れる場所から千畳敷、大広間、北の部屋、新川洞など一段と広いエリアが観察できます。夏が待ち遠しいな~~!

 内間木洞入り口前の洞内説明図

 暖冬で久慈市街地に積雪が無いのですが、ここは当然の冬らしさ!  240211🄫shima

 氷筍観察会は千畳敷手前の入り口部分でしたが、夏は千畳敷~内間木富士~大広間~北の部屋~新川洞まで観察できます。

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 内間木洞ビジターセンター    240211©shima

 洞入り口の春日大明神祠、洞内と気温差があり、素晴らしいツララが出来ている。こんなに被るのは珍しい!                      240211©shima

今冬の氷筍、例年の半分くらい。年によりますが2mくらいまで成長することもある。240211©shima

久慈市山形町「内間木洞」~今年の氷筍!   240211©shima

キクガシラコウモリ?コギクガシラコウモリ?集団営巣中。    240211©shima

内間木洞では、7種類のコウモリが確認されています。順に~

①二ホンコキクガシラコウモリ ②二ホンキクガシラコウモリ ③カグヤコウモリ

④モモジロウコウモリ ⑤ホンドノレンコウモリ ⑥二ホンウサギコウモリ

⑦二ホンテングコウモリ この7種のコウモリは直接確認または捕獲確認されています。


 この他に、1987年8月三角義彦氏が捕獲確認したフジホオヒゲコウモリがあります。

 また文化庁ではユビナガコウモリ棲息を報告(1973年)している。今も生息するのか、飛翔だけなのか定かではないが合計9種のコウモリが確認される自然度の高さが寄与していると思われます。~参考:岩手県山形村  内間木洞調査報告書(2002)

千畳敷~奥の赤い階段は内間木富士、大瀑布方向。今日は入れない!  240211©shima

入口と氷筍観察エリア間の通路に大きなツララ!気温差が大きいんですね! 

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御いたわしくもミイラ状態!帰りそびれて~そのまま凍えたようです!  240211©shima

野外活動もできます!           240211©shima

内間木ジオ案内板

八戸キャニオンや下北・尻屋崎まで伸びる安家石灰岩帯~西列部分が内間木洞!

 はるか昔、遠洋で堆積した石灰岩がプレートに乗って移動し、後期ジュラ紀から前期白亜紀(約1億7000万年前~1億4500万年前頃)にかけて当時のユーラシア大陸東縁にあった「日本列島」に付加されたものです。

北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。