4月19日(金) 早稲田大学で共同発表された2018年6月24日発見の肉食恐竜「ティラノサウルス類歯の化石」など、平山調査団を含むこれまでの恐竜など脊椎動物化石を公開する特別展が、久慈市小久慈町の久慈琥珀博物館で開催されています。
この発見は、昨年6月宮古高校の遠足で訪れ、琥珀採掘体験に参加した宮古市の門口裕基さん(18)が見つけたもの、早稲田大学平山廉教授らの鑑定により、ギザギザの鋸歯はないもののD型の断面と舌側中央に特徴的な盛り上がりがあることなどから、白亜紀後期日本初のティラノサウルス類肉食恐竜・上鰐前歯と判断された!
この発見に反応を示されたのがエディンバラ大学Stephen Brusatte 教授、過去の発見から2016年3月 中央アジアウズベキスタン北部の砂漠で発見されたものが約9000万年前のティラノサウルス類(horse-size)とTweet、また数日後ニューメキシコ州USAで過去に発見されたものが、やはり9200万年前のティラノサウルス類化石だったと連弾!
白亜紀中期約2000万年間の空白を埋めるウズベキスタン及び科学誌「ネイチャー」に、つい最近論文掲載されたアメリカ・ニューメキシコ州での発見などなど世界をにぎわせ始めている。
久慈層群玉川層での発見が口火となって、原始的な初期段階のティラノサウルス類が白亜紀末の恐竜絶滅直前までにT-Rexやタルボサウルスの様に進化・巨大化する空白を埋める試料(ミッシングリンク)として世界的に期待されることから、多種多様な恐竜化石・古脊椎動物化石発見が続く久慈層群への期待はますます高まってゆくことでしょう!
久慈琥珀博物館特別展は4月21日より8月19日まで開催中!
これまで発見された久慈の恐竜化石をご確認ください!
化石採掘体験は常時開催中(雨天を除く)「琥珀採掘グランプリ」も5月12日まで開催中です!
2019年4月20日(土) 岩手日報社報道~第1面記事
別冊日経サイエンス220
「よみがえる恐竜 最新研究が明かす姿」
真鍋真編~2017年6月15日1版1冊
第1章 恐竜の大型化と小型化
王者の系譜 ティラノサウルスの実像
Prf. Stephen Brusatte 著
エディンバラ大学 UK
原題名 : Rise of the tyranosaurus
監修 真鍋真(国立科学博物館)
翻訳協力:古川奈々子
*図「T.レックスの仲間たち」より
白亜紀前期後半から後期前半が空白!
*わくわくさんりくジオBOOK(「三陸ジオパーク」を知る本)
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