2021秋~ 安家川下流域 散歩 9月~11月

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 国道45号安家川河口から下安家集落・サケマス孵化場を過ぎての第1カーブあたりに花崗岩が顔を出します。その先内川(現在は1軒家のみ)手前からチャート層が見えてきます。

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 内川の民家を過ぎた第2カーブ辺りから、珪質泥岩・珪質頁岩・粘板岩など遠洋由来の付加体に変わってきます。

 アユの簗場周辺で凝灰岩が入り、第3カーブ周辺でまたチャートや微かに砂岩など入っているようです。

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 ミズナラ、コナラ、クヌギなど堅果=ドングリがわんさか!アク抜きしてシダミ団子の餡になります。
 縄文の時代から続く郷土食ですね。

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 内川より旧村道橋跡までは禁漁!ヤマメなどサケ科淡水魚のエラに短期間寄生して育つカワシンジュガイは、野田村・岩泉町の天然記念物・レッドデータブックの準絶滅危惧種! 

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 内川のチャート層、ガラス質の珪藻などSio2 90%以上を(層状)チャートと言うようです。大気中のチリや陸域から運ばれた泥質分に富むものは珪質泥岩、珪質頁岩等になります。

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 河口から第4カーブ、安家隧道の第5カーブ~野田・岩泉町村堺の大平沢を経ながら、やがて茂井集落周辺で花崗閃緑岩・石英閃緑岩帯に推移してゆきます。


 この辺については現物確認がなかなか難しく、研究者のレクチャーなどあればプチ深読み可能でしょう(笑)!

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 まあ、現地を歩けばいろんな面白いことが見つかると思います。今年はもう冬突入で年内は積雪と融雪を繰り返し1月辺りは氷雪となります。来春探索の楽しみとしましょう。

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*安家川の「カワシンジュガイ」は「絶滅危惧IB類」として環境省「レッドデータブック」に記載されているようです。


 氷河時代に日本列島まで分布範囲を拡げ、その後取り残された北方系の遺存種といいます。サハリンやシベリアに同じ仲間がいます。


 また、ホンカワシンジュガイなどイシガイ類の仲間は、もともと北方世界に広く分布していたようですが、水質など環境悪化に加え、温暖化で水温20℃以下の生存可能範囲が年々狭まり、貝年齢で老年代が増え若年代が減少するなど世代交代=新陳代謝の難しい場合も多くみられるようです。


 東北地方や北海道は、本州内でも比較的良好な河川環境が維持されている場合が多く、岩手県内各河川で数多く生息しているようです。


 安家川上中流の岩泉町では2009年天然記念物指定され、下流域野田村でも2011年村天然記念物として指定されています。


*ミヤコタナゴなどの産卵用に販売取引される場合があります!皆さまご注意ください!


 参考:「野田村通信ブログ」

 参考:「いわいずみブログ」

©シームレス地質図・地理院地図~安家川流域、河口より6㎞くらいまでの部分図


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北三陸geo-history

三陸ジオパークの北部=八戸市~久慈市~宮古市を中心としたジオパーク関係情報です。